2010年4月30日金曜日

レイク・タホ―4月の雪景色


4月上旬、すでに春の気配が漂うワイオミング州ジャクソンホールを引き上げ、一年ぶりにレイク・タホを訪れた。友人に会ったり、ギャラリーのオーナーとミーティングをしたりと予定がぎっしり詰まっていたものの、美しいタホの自然の中での撮影を期待していたのだが・・・。ところが、タホに着くと同時に雪が降り始め、一晩中降り続いてしまった。一晩どころでは収まらず、ほぼ丸一週間降り続きあたりはすっかり雪景色。雪が降ってもすぐに青空に戻るはずのタホが、一週間ずっと厚い雲に覆われてしまった。日の出や夕日の撮影どころか、青空の下でエメラルド色に輝く湖の撮影すら出来ずにいた。

雪景色のタホの美しさに改めて感動はしたものの、やっぱり太陽が恋しい…。それでも、ただ1日だけ太陽がほんの少し顔を出してくれた。この機を逃すものかと、Sand Harborへ出かけた。Sand Harborのビーチには丸い岩が転がっていて、いかにも"タホらしい"風景だ。お気に入りの撮影場所のひとつだ。夕日の瞬間、空が朱色に染まることを期待しつつ、カメラをセット・・・。地平線近くの雲が赤く染まるか、逆に夕日を灰色に隠してしまうかきわどいところだ。灰色の雲が勢いを増してきた。それでも太陽は雲の間から金色の光を照らし出し、レイクをゴールデン・カラーに輝かした!神秘的な美しさに感動しながら、シャッターを切った。
一年ぶりに訪れたBlack Pearl Gallery。このギャラリーには2008年からお世話になっている。
レイク・タホでの1週間の滞在はあっという間に終わってしまい、現在シアトルにてワイオミングからの写真の編集中。シアトルはすっかり春、新緑と桜の季節だ。束の間の休憩、さまざまな雑用を終え、5月中旬からアラスカに向けて出発。今回はフェリーにて南東アラスカの港町、ケチカン、ピータースバーグ、スキャグウェイを経て、アラスカ州都ジュノーよりグレーシャー・ベイ国立公園へ向かう。グレーシャー・ベイに約3ヶ月滞在予定だ。

2010年4月15日木曜日

早春のグランド・ティトン

3月中旬のグランド・ティトンはすでに春の陽気。今年は雪が少なかったけれど、春の訪れも一月ばかり早いようだ。すでにジャクソン周辺は雪が溶け、町中に自転車が出現。グランドティトン国立公園内も、まだ雪は残るものの、雪の間をぬって小川が溶け出している。日差しはすっかり春のものだ。
グランド・ティトン最大の湖、ジャクソン・レイクはまだしっかり凍っている。スノーシューにて、凍った湖の上を歩き、湖に浮かぶ小島や入り江を探索するのは冬の間にしかできない経験だ。

広大なジャクソン・レイクの他にも大小さまざまな湖が点在する。タガード湖 (Taggard Lake)やブラドリー湖 (Bradly Lake) などはティトン山脈の真下にあるから、夏の間はティートンの峰きれいに映しだすだろう・・・。この小さな湖群はスノーシューやクロスカントリースキーのトレイルとしても人気が高い。
湖を結ぶ小さな渓谷はすでに解け始め、雪の下を流れている・・・。すでに冬眠を切り上げたクマの足跡が湖の周りに残っていた。
ティトンの山並みとスネーク・リバー、お気に入りの場所のひとつ。