2018年7月24日火曜日

アラスカ、 マクニール・リバー野生動物保護区⑥(McNeil River State Game Sanctuary)-マクニール滝の女王


アラスカ、マクニール滝には遡上するサケを求めて、たくさんのクマが集まってくる。特に滝の周辺のベストスポットには、体格のいい雄のクマたちが常に陣取っている。その中で唯一、「アイボリー・ガール」と呼ばれる紅一点の雌グマがいる。名前の由来は、象牙のような白い爪。ふつう、クマの爪は茶褐色から黒なのに、アイボリー・ガールの爪はきれいな白。歩き方も気品に満ちていて、オスたちも彼女に道を開けるほど。滞在中毎日滝に現れて、オスたちに交じりサケを獲っていた。美しいだけではなく、サケを獲る腕も滝で一、二位を争う。


アイボリー・ガールのお気に入りのスポットは流れ落ちる滝の真っただ中。下流をじっと見つめ、上ってくるサケを待つ。

急流を上ってきたサケが一休みする瞬間を逃さずに、素早くつかみ取る。近くの岩場に移動して、栄養分の高い頭と卵(イクラ)だけを急いで食べて、すぐにお気に入りのスポットに戻って、次の獲物を狙う。ほんの数分後、また魚を捕った。周りの雄たちが苦戦するなか、アイボリー・ガールは次々とサケを捕らえていく…。

体格のいいオスたちに交じって、サケを狙うアイボリー・ガール。

近くの岩場で一休み。なかなかの器用者?

アイボリー・ガールはガイドをはじめ、見学者の中でも人気者。数いるクマたちの中でも、彼女に焦点を当てて撮影することがついつい多くなってしまった。

次回はマクニール自然保護区からの最後の写真と記事になります。2~3週間後にまたチェックしてください。