連日の雨で水かさを増したワイルア滝。
緑の断崖を流れ落ち、オヘオ峡谷は海へと注ぎ込む。
アジアの風景を思わせるこの竹林。実はマウイ島東部には広大な竹林が広がっているのだ。ハレアカラ国立公園の深い熱帯雨林から始まるこのトレイルは、オヘオ渓谷に沿って続き、滝とともに次第に高度を増していく…。いくつかの小さな橋を渡ると、辺りはいつの間にかジャングルから竹林へと変わっていった。竹林はさらに密度を増し、真昼とは思えないような暗さになった。風と雨、せせらぎの音に交じって、 竹同士がぶつかって独特の音を立てていた。
この雰囲気を写真に表現するためには、三脚を立て、シャッター速度を13秒から15秒まで落とした。風に揺れる竹林をブレなく撮影するのはほとんど無理。
延々と続く竹林の小道を小雨の中歩いていると、なぜかどこか不思議な、スピリチュアルな感じを受けた。その昔、まだ日本に住んでいたころは、竹林を歩いてもこんな感じにはならなかったのに…。アメリカに移り住んで、逆にアジア的なものに神秘を感じるようになったようだ。
竹林を抜けると、高い木々の林になった。木々の間から、緑の崖を流れる滝が見えた!
ワイモク滝、落差122メートル!スピリチュアルな小道の終わりにふさわしい光景だった。
さて、次回は、マウイ島ハレアカラ山頂からの日の出の写真を掲載予定。2週間後ぐらいに、訪れください。