ハワイのシンボルとして描かれているアオウミガメ(ハワイアン・グリーン・シー・タートル)は、ハワイ語でホヌと呼ばれていて、ハワイ諸島では古くから海の守り神として崇められているとのことだ。海岸開発などにより一時期は数が減ったものの、現在では絶滅危惧種にも指定されて、保護されている。
ハワイ島、プナルウ黒砂海岸はこのアオウミガメが浜辺に集まり甲羅干しをする場所のひとつとして知られている。そのプナルウ黒砂海岸に着いたのはそろそろ日が暮れる頃だったのだが、幅1メートル以上もある巨大な海亀が2頭、砂浜で日干しをしていたのだ。数時間ほとんど動くこともなく、目を閉じて同じ場所にとどまっていた。波打ち際にはさらに数頭の亀が浜辺に向かって泳いでいた。人間一人が乗れるような大きさだ。大人の亀は100キロから250キロほどまで成長するという。しかも70-80歳ぐらいまで生きるとのことだ。
この大きな亀はこの岩場で夜が明けるまで一晩動かずに眠っていた…。
翌朝、3頭の亀が潮溜まりの中を泳いでいた。彼らは全く人間を恐れない。潮が満ちて、外海に出られるのをじっと待っているようだった…。
海亀キス?
このプナルウ黒砂海岸は、海亀が集まる場所というだけではなく、自然風景もすばらしい。火山活動によって生まれた漆黒のビーチを取り囲むように茂るココヤシは楽園のような独特の雰囲気を出している。
神秘的な雰囲気の漂う池がビーチの後ろにひっそりとたたずんでいる…。
次回はビッグ・アイランド(ハワイ島)③ジャングルと滝