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2017年1月30日月曜日

アラスカ・デナリ国立公園の野生動物


 北米の最高峰・デナリ(マッキンリー山)で知られるデナリ国立公園は、野生動物の聖地としても有名だ。6,000,000エーカーにも及ぶ広大な原野には、大小さまざまな動物が野生のままに生息している。8月下旬、秋のデナリの動物たちは、間もなく訪れる長い冬に備えて、食欲旺盛。この時期の動物たちは厳しい冬に向けて体脂肪を蓄え、厚い毛皮に包まれる。ムースやカリブーなどのシカ類はこの時期に立派な角が完成する。野生動物の最も美しい姿を撮影するのには最高の季節だ。

 国立公園では野生動物が完全に保護されているため、動物たちも頻繁に行き交うシャトルバスを見慣れてしまっている。グリズリーベアが公園内の道路を堂々と歩くことも珍しいことではない。この大きなカリブー(トナカイ)もパーク・ロードのすぐそばで草を食んでいた。

 野生動物のクローズ・アップを撮影できるのは魅力的だけど、個人的には〝雄大な自然風景の中に生きる動物たち″をイメージした写真を好んで撮影している。こちらは、デナリ(マッキンリー山)を背景に紅葉の丘を歩くグリズリー。

 紅葉のツンドラにて、ムース(ヘラジカ)の雄姿。朝日に輝く丘。

 鮮やかな紅葉の中をさっそうと歩くムース。

 ポーズを決めるホッキョクジリス。

紅く染まるツンドラの谷を駈け抜くカリブー。

次回もまたデナリ国立公園からの写真を掲載予定。2週間後ぐらいにチェックしてください!



2016年4月19日火曜日

若いムース(ヘラジカ)-アラスカ、マタヌスカ


 アラスカ中南部に早くも春がきた。例年なら、4月にはまだ雪が残っているのに、アンカレッジ周辺の低地では、すでにひと月以上も前から雪が無くなっているどころか、緑の芽が出始めているのだ。昨年の冬も短かったけど、今年はさらに春の訪れが早いようだ。

2月下旬、まだ雪が残るチュガッチ山脈のふもとのマタヌスカ・ヴァレーに足を延ばした。冬の間、食料を求めて、数多くのムース(ヘラジカ)がこの谷一帯に集まる。白樺の樹皮や小枝など、食べられる植物を探して山を降ってきたムースが民家の間をうろつくのは珍しくはない。それどころか、庭に出没して、植木を食べてしまうのだ。人間が危害を加えないのをわかっていて、子連れでやってくるムースもよく見かけるくらいだ。この若いムースも白樺の枝を食んでいた。まだ幼さが残る若いムースの額には、小さなコブのような角が顔を出してる。夏の間にこの角が成長して、秋には立派な角が完成する。撮影を続けていると、こちらに気付いたようで、目が合ってしまった。大きな瞳で、凝視が続く…。

 突然走り出した。

 速度が増す…。

 アラスカ山脈の峰はまだ真っ白。

陽の光に輝く新雪。春の気配を感じる…。

冬が終わり、アラスカに再び活動の季節がやってきた。


2013年10月12日土曜日

ヘラジカ(ムース) - アラスカ

 
アラスカをはじめ、北半球に生息するムース(moose)ことヘラジカはシカ科の中では一番大きな動物だ。大きいものだと肩高で230cm、体重800kgを超えるという、牛や馬に匹敵する大きさだ。本来、北の厳しい原野に住むというヘラジカは、アンカレッジ市内にも1,500頭も住んでいるという。その巨大なヘラジカは、街中を平然と歩き回り、住宅街を徘徊し、庭の草木を食べたり、交通の激しい道路を平然と横断したりしているのだ。アラスカならではの光景といえるだろう。
 
8月下旬から10月上旬にかけて、ヘラジカの繁殖期が訪れる。ヘラジカは一般的には単独を好む動物なのだが、この期間だけは別もの。ブルと呼ばれるオスのヘラジカは、この期間一晩中休むことなく、他のオスと繁殖権を求めて競い合う。
 
ヘラジカのオスの持つ巨大な角は、なんと毎年生え変わっているのだ。頭の上から、毛皮に包まれた角がゆっくりと顔を出し、夏の間に幅1-2メートルにも成長する。繁殖期になると角を包んでいた毛皮が剥がれて、硬い角が姿を現わす。この写真は9月中旬にアンカレッジにて撮影したもの。