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2016年6月12日日曜日

アラスカ、リフレクションズ・レイク


カメラのテスト使用を兼ねて、アンカレッジ北部のリフレクションズ・レイクへ出かけた。5月初旬、チュガッチ山脈には早くも春が訪れ、辺り一面新緑に染まっていた。風一つない湖面には、まだ雪の残るチュガッチ山脈がくっきりと映っていた。カメラをセットしていて、フィルターを忘れたことに気が付いた…。夕焼けの撮影には必需品なのだが。

日没間近になり、朱色の光がチュガッチ山脈を照らし出した…。湖面は平らなまま、刻々と色彩の変わる山を映し続ける。フィルターを忘れたので、上の写真は後で編集の時に空を暗く仕上げたものだ。

太陽が地平線に沈むと、辺りは紫色の光に包まれた。この写真はHRDにて編集、露出の違う3枚の写真を重ね合わせて、1枚の写真として仕上げた。

5Ds R のテスト撮影にはとりあえず満足。画素数が大幅にアップしたから、高度の大型プリント販売が可能になる予定だ。興味のある方は、ぜひよろしく。


2016年5月21日土曜日

新緑!-アラスカ、スワード・ハイウェイ


 今年の春は例年より2か月も早くやってきた。冬も雪が少なく、気温も割と高めだったけど、4月中旬にはすでに新芽が出始めていた。昨年も春の訪れが早かったけど、今年はさらに早い。温暖化の影響が進んでいるのか、アラスカの冬が短くなっているのを感じる。

 アンカッレジから南下して1時間ほど、海岸沿いにため息の出るような風景が現れる。太古の昔、この辺り一帯をおおっていた氷河によって削られた海岸線。チュガッチ山脈の険しい山々が、海を囲むようにそびえる。緑が色濃く、春から夏にかけて様々な野草が花を咲かせる。ハクトウワシが空を舞い、ドール・シープが岸壁に群れる。何度訪れても、新たな感動に包まれる。特にこの新緑の時期が私のお気に入りだ。

 青い空の下、白樺の森の中を歩く…。新緑の「春の香り」に包まれる。冬がやっと終わって、アラスカの短い活動期が始まったばかりだ。森が開け、眼下に山と海のパノラマが現れた!場所を選んで三脚を立て、撮影を行う。

 白樺の葉はまだ黄緑色、対岸の峰にはまだまだ雪が残っている。アラスカの季節の移り変わりは早い。間もなく、この辺りも鮮やかな野草に飾られる。

2016年1月4日月曜日

アラスカ州チュガッチ山脈、ラビット・レイク


 新年おめでとうございます

2016年が皆様にとって良いお年でありますように。
今年もアラスカをはじめ、北米の大自然が美しく輝く瞬間を撮影し続けます。今年もどうぞよろしくお願いします。


アンカレッジからほんの20分も車で走ると、アラスカ州最大の都市郊外とは思えないような未開の原野が四方に広がっている。特にアンカレッジを取り囲み、400キロほど続くチュガッチ山脈の変化にとんだ美しさはため息ものだ。氷河を抱く険しい山岳風景にちりばめられた無数の湖、野草の咲く湿原、雪解けとともに流れ落ちる無数の名もない滝…、などなど訪れるたびに新たな発見がある。ここ数年間、チュガッチ山脈の撮影に力を入れてきた。

昨年の5月半ば、長い登りのトレイルを歩き、ラビット・レイクを訪れた。トレイルの始まる、海岸沿いは春真っ盛りで、新緑の黄緑色が山をおおっていたのだが、山の懐に入っていくにしたがって、季節は逆戻り。茶褐色の枯草の丘に残雪、まだまだ白い峰、標高の高い原野ではまだ冬が続いていた…。ラビット・レイクもまだ凍りついていた。それでも、深い青空に太陽の光はアラスカの山中にも春の訪れを告げていた。青空の下、雪景色を撮影。


 季節は変わって、7月下旬のラビット・レイク。短い夏の間、緑の植物と野草が競い合って成長する。エメラルド色の湖は数か月後に再び凍りつく。訪れるたびに全く別の顔を見せてくれるチュガッチ山脈の魅力は尽きない。

アラスカの夏は本当に短い。真冬のチュガッチ山脈は現在、雪と暗闇に包み込まれている。

アラスカに移り住んでから恒例となった、ハワイにての撮影プロジェクトで、今年はカウアイ島を訪れた。〝ガーデン・アイランド″と呼ばれる緑豊富なカウアイ島にて、忙しいスケジュールの中、南太平洋の楽園らしい風景にこだわって撮影。「ジュラシック・ワールド」にも登場した緑の絶壁、ナ・パリ・コーストをカメラ機材一式背負って2泊3日のバックパッキングで踏破。次回のブログでその中から数枚を紹介したいと思います。


2015年12月4日金曜日

失われた湖 ‐ アラスカ州キナイ半島、ロスト・レイク


 アラスカ最大の都市、アンカレッジから車で20分も走ると、辺りはすでにアラスカ原野の風景に変わる…。特にアンカレッジを取り囲むチュガッチ山脈には、険しい岩山から湿原、無数の湖と渓谷、変化にとんだ絶景が続いている。ここ2、3年ほどチュガッチに散らばるトレイルを丹念に歩き、季節を変えて撮影を続けてきた。特に、今年2015年の夏は天候にも恵まれて、雪解けも早かった。アンカレッジから南のキナイ半島の風景は特に美しく、何度訪れても息を飲むほどの絶景に出会う。

6月中旬、キナイ半島北部のチュガッチ国有林へカメラ機材を背負ってキャンプに出かけた。この時期のキナイ半島は緑に覆われ、色鮮やかな野草とともに白夜の夏の訪れを祝っているかのようだった。トレイルを登っていくと、森が開けて高原に出る。標高が高くなるにつれて、季節が夏から初春へと逆戻り、目的地、ロスト・レイクの周りにはまだ雪が残っていた。想像以上に大きいロスト・レイクはまだ大部分に氷が残っていた。湖面に浮かぶ氷の表面が日差しを浴びて輝いていた。湖畔にキャンプを設置して、撮影を始める…。陽がゆっくりと傾き、対岸のリザレクション・ピークスを照らし、辺り一面をオレンジ色に染めていく…。北緯度の高いアラスカでは、特にこの時期、日没の時間がとても長い。夕焼けの風景を撮影するのには、大変ありがたい。

 残念なことに、これからまさに赤く染まるはずの夕日が、対岸にそびえる峰の向こうに隠れてしまった。というわけで、撮影に適した場所を求めて、湖の周りを歩く。こちらは、少し高めの場所から湖を見下ろす丘にて撮影。陽が沈んだ後も、黄昏の時間が2時間ほど続いた。

 翌日も快晴。青空の下、峰と湖が白く輝く。

 こちらは、ロスト・レイクの別の場所で撮影した夕焼け。ロスト・レイクの風景が大変気に入ったので、数週間後に再び訪れた。ロスト・レイクは大きいだけではなく、形も入り組んでいるから、場所が変わると景色も全く変わって見える。数週間の違いが、季節の違い。この時期は日照時間が20時間以上もあるから、太陽の光を浴びて植物はあっという間に成長する。湖は完全に溶けて、湖畔は新緑と野草に覆われていた。

 陽が沈み、曇り空が薄暗くなり始めたころ、空が鮮やかなピンク色の光に包まれた。日没が終わり、撮影機材をたたんでキャンプに戻った後だ。淡い桃色の光が強さを増し、雲を見事なピンクに染め上げた。まるで魔法に包まれたかのような出来事だった。急いでカメラを設置し、キャンプ近くの湖畔で撮影を再開、第二の夕焼けは短かったけど、劇的だった。

 湖の近くに住むマーモット。

 キナイ半島は特に野草の花畑が見事だ。6月中旬、ロスト・レイクの周辺はまだ野草の季節の準備中、ルピナスもまだ新芽とつぼみだった…。

自然の芸術!

数週間後にはルピナスの花畑が広がっていた。         

アラスカは短い夏の間に最も美しく輝く。ただ夏は本当に短い。これを書いている12月現在は、真冬で陽が短く、朝10時過ぎまで真っ暗、夕方4時前には陽が沈んでしまう。しかも連日の曇り空で、灰色の日がすでに2,3週間続いている。この真冬のアラスカを抜け出し、来週から2週間ほどハワイ、カウアイ島へ撮影に出かける。自然の美しいカウアイ島、ナパリ・コーストが今回のハイライトだ。次回のブログは…3週間後に更新予定。気長にお待ちください。



2015年11月25日水曜日

初雪! アラスカ、チュガッチ山脈


 9月中旬、アンカレッジ周辺はまだまだ秋、今年は温暖化の影響なのか春の訪れがひと月ほど早かったけど、秋も長引いていた。まだまだ紅葉の真っただ中、北部にそびえるチュガッチ山脈の頂上に薄っすらと雪が積もった。この季節の雪は、アラスカ中南部に夏の終わりを告げる、と言われている。あとひと月もすると、大地は雪に覆われて、アラスカ全土に本格的な長い冬がやってくる…。

 チュガッチ山脈の一部、ランディヴ―山頂に登頂。紅葉で赤く染まるチュガッチの山麓と谷に、真っ白な雪が対照的で美しい。

 ランディヴ―尾根に積もる雪。

 山を下ると、秋の色に輝くツンドラの藪が雪の間から顔を出していた。

 つららの中に閉じ込められた、黄色の葉。

 山腹部はまだまだ秋。沈みゆく日の光を浴びて、黄金色に輝く木々。

 紅葉の木々と雪化粧をしたチュガッチ。

 夕日に照らされてバラ色に染まる山脈。山裾はまだ紅葉中。

 例年通りの10月下旬、ついに雪が地面に到達。長い冬が始まる…。これより半年ほど雪景色が続く。11月下旬の現在はさらに日が短くなり、相変わらずの雪景色が続いている。

 さて、次回は夏の間に撮影した写真を掲載予定。1,2週間後にチェックしてください。



2015年10月27日火曜日

アラスカ内陸の紅葉

 短い夏が終わり、8月下旬からアラスカ内陸部ではすでに紅葉の季節がやってくる。木々の少ないアラスカ内陸の原野では、大地を追うツンドラが鮮やかな紅色に色づく。

 9月に入って間もなく、晴天が続いた。海岸部に近いアンカレッジの木々はまだ夏の終わりの深い緑色。紅葉の大地を求めて、北へ向かった。約200マイル、300キロほど北上すると、森が開け、アラスカ原野特有のツンドラ地帯になる。どこまでも広がるツンドラの原野はすでに紅葉の真っ盛り!成熟したブルーベリーが見事な実をつけていた。山岳地帯を通過中に降り出した雨がやみ、太陽が顔を出すと、一面の紅葉が鮮やかに輝く。さらに絶好のタイミングで虹が架かった!

 翌日、アラスカ東部のカナダ国境沿いまで足を延ばす…。色鮮やかな紅葉は、アラスカ中を染めつくしていた。写真はタナナ川と黄金色に染まる木々。

 青空の下、黄色から朱色まで様々な秋の色に覆われた原野。短い夏の間に蓄えたエネルギーを一気に噴出するかのように、長い冬がやってくる前の最後の瞬間を色鮮やかに飾りつくしているかのようだ。

 日没のひと時。紅葉の丘を、暖かい夕日が照らし出す。日暮れとともにオーロラが現れ、空一面を一晩中舞っていた…。(オーロラの写真は前回のブログに乗せました。)

 翌日も素晴らしい快晴。どこまでも続く原野の紅葉と、名前すらない無数の湖。湖面には青空と険しい山々がくっきりと映っていた。息を飲むほど美しいこの風景は、都市部や観光地から離れた未開の場所にひっそり広がっている…。アラスカ原野にはこのような人知れない、かけがえのない場所がまだまだ残っている。この日、この場所に居合わせて、この瞬間を垣間見ることができたのは、まさに幸運だった。

アンカレッジへの帰路、チュガッチ山脈も赤く染まっていた。

これを書いている10月下旬の現在は、アンカレッジでも紅葉も終わり、曇り空が続いている…。朝夕の気温も下がり、冬の訪れを感じられずにはいない…。次回は夏の間に撮影した写真を載せたいと思う。

2015年9月4日金曜日

ルピナスの咲く丘-アラスカ・アンカレッジ南部

 
アラスカの春は唐突にやってくる。雪が解けるころには、日照時間が一日数分単位で伸びているから、夜遅くまでまで明るいのだ。長い太陽の光の下で、植物はぐんぐんと成長する。わずか数日で、緑が一面に広がり、緑の間から花が咲き始める。短い季節の中で、植物たちは交代に花を咲かせる。新緑の中、ルピナスの青紫色の花が海岸沿いの丘に広がる季節が好きだ。

6月初旬、ルピナスの花畑での夕日の撮影をするために、理想の場所を求めて、アンカレッジから南の海岸沿いを探し歩いた。今年の冬は短かったから、春の訪れもいつもより一月ほど早かったとはいえ、満開はもう少し先のようだった。

なかなかイメージしていたような花畑は見つからなかったけど、そこそこ形の良いルピナスの一群を見つけて、背景になる海の向こうに陽が落ちるのを待った。6月といえばすでに白夜の季節の真っただ中、日没は午前零時近くになる。アラスカには珍しい快晴で、風も全くなく、野草の撮影をするには最高の環境だった。

太陽は時間をかけながら、海岸沿いの山の背後にゆっくりと沈んでいった…。

この日最後の光が、海辺の砂の模様を照らし出す。

こちらは、別の日に海岸沿いの山の上から撮影。ルピナスの青紫が、山の南斜面を覆っていた。

通常のルピナスは青紫色だけど、時々見かける紅色の花。

 これを書いている現在は、すでにオーロラの舞う季節…。アラスカの夏は本当にあっという間に過ぎてしまう…。

2013年11月22日金曜日

紅葉のチュガチ山脈

 前回に引き続き、アラスカの紅葉の写真を少し…。

11月中旬といえば、まだまだアメリカ本土を始め世界各地でも秋の季節が続いているところだが、アラスカはすっかり冬景色になってしまった。アラスカに秋が訪れるのは早い。短い夏が8月下旬には終わりを迎え、森やツンドラが徐々に色づき始め、9月半ばには紅葉のピークを迎える。

9月中旬に、アラスカ東部のランゲル山脈周辺の見事な紅葉の写真を撮影してきたのだが、その後もアンカレッジ北部のチュガチ山脈ではまだまだ木々が鮮やかな秋の色を残していた。すでに頂上付近には薄っすらと雪が積もりはじめたものの、まだまだ森は明るい黄色に輝き、低木は濃い紅色に染まっていた。
アラスカ原生の野生のバラ、プリックリー・ローズ。

ナンシー湖の湿原も秋色に染まる…。
 
チュガチ山脈の峰、ツイン・ピーク。
 
北の大地の秋は格別に美しい。わずか数ヶ月の間に春から夏へ、そして秋へと季節はめまぐるしく移り変わる。グランドフィナーレとばかりに、自然は鮮やかな原色で季節の終わりを飾り尽くす。あれから2ヶ月、11月中旬のアラスカは雪と氷に覆われている。厳しい寒さと長い夜の闇が続く冬が始まったばかりだ。

2013年5月26日日曜日

アラスカ、チュガッチ山脈


長い冬がようやく終わって、アンカレッジ周辺にもやっと春がやってきた。日照時間が日に日に延びて、5月中旬の今はすでに白夜の始まり、夜の11時過ぎまで明るい。太平洋岸沿いのアンカレッジ周辺はほとんど雪が消え、少しづつ新芽が出始めているものの、周辺の原野では今まさに雪解けの真っ最中。まもなくアウトドアを楽しめる季節がやっくる。

カナダ国境からアラスカ西部の海岸地帯に320kmほど広がるチュガッチ山脈は、アンカレッジの丘陵地から20分ほどでアクセスできる。険しい山岳地帯から湖、氷河、サケの上ってくる大河、数多くの野生動物が生息する変化にとんだ原野は、自然愛好家には大人気、もちろん自然写真家にとっても限りない可能性を与えてくれる場所だ。

雪解けが始まった自然の中で、ふっと見かけた芸術作品。まるでガラス細工のような見事な模様の刻まれた氷の下を、雪解け水が流れる…。

凍った滝に降りかかった粉雪。

チュガッチ州立公園の中でも絶景のエクルートナ湖。5月半ばになってやっと少しづつ解け始めた。

チュガッチ山脈とクック湾をバラ色に染める夕日。(1月に撮影)

犬ぞりチームがチュガッチ山脈の原野を走り抜ける…。

アンカレッジ背後にそびえるチュガッチ山脈。

間もなくやってくる短い春とほんの数ヶ月の夏。新緑に輝くチュガチの自然を撮影するのが楽しみだ。