2010年9月1日水曜日

シーカヤックにてグレーシャー・ベイへ②リグス氷河&マックブライド氷河

リグス氷河(Riggs Glacier) の下で迎えた朝は、幻のように白い霧に包まれていた。眼前の海峡ですら見えないほどのあつい霧だ。
少しづつ薄れてく霧の上から、日が差しはじめて、氷河をおおっていた白いベールが少しづつ開き始めていった…。霧の中から垣間見える白い氷河の姿はこの上なく神秘的だった。

氷河から溶け出し、長い年月をかけて堆積した泥が美しいパターンを作り出していた。自然の生み出した見事なデザインにはいつものことだが感銘をうける…。

霧が次第に薄れ、見事な青空が広がり始めた。

リグス氷河から南下し、マックブライド氷河(McBride Glacier) へ…。マックブライド氷河はグレーシャー・ベイ内の他の氷河同様後退しているものの、現在でも活発に氷山を生み出している。後退した氷河の入江には家や車を上回る大きさの氷山が隙間なく浮かんでいた。無数の白い氷の塊が岸に打ち上げられ、地球上のものとは思えない不思議な世界を作り出していた。