アメリカ合衆国のシンボル、ハクトウワシは南東アラスカに数多く生存している。ここグレーシャーベイ国立公園でも頻繁にその姿を見かける。羽を広げると2メートルにもなる大きなワシが空を舞う姿は、なかなか感動的だ。
引き潮の浜辺には、打ち上げられた餌を求め数多くのハクトウワシが集まる…。魚の死骸に取り付いてむさぼり食うワシ。隙を見て、餌を奪おうと、数羽のワシがじっと見つめる。餌を求めて争うこともしばしば…。
ハクトウワシの成鳥は漆黒の体に白い頭と白い尾、白い靴下を履いたような足に鮮やかな黄色い嘴と絵になる勇々しさなのだが、5才までの若鳥は茶褐色と白のまだら。成長とともに羽の色が変わり、やがて絵に描いたような姿になる。英名はBald Eagle、直訳するとハゲワシ。成長とともに姿が変わり、大人になると頭が禿げるというのはなかなかいいネーミングだと思う。