北米の最高峰・デナリ(マッキンリー山)で知られるデナリ国立公園は、野生動物の聖地としても有名だ。6,000,000エーカーにも及ぶ広大な原野には、大小さまざまな動物が野生のままに生息している。8月下旬、秋のデナリの動物たちは、間もなく訪れる長い冬に備えて、食欲旺盛。この時期の動物たちは厳しい冬に向けて体脂肪を蓄え、厚い毛皮に包まれる。ムースやカリブーなどのシカ類はこの時期に立派な角が完成する。野生動物の最も美しい姿を撮影するのには最高の季節だ。
国立公園では野生動物が完全に保護されているため、動物たちも頻繁に行き交うシャトルバスを見慣れてしまっている。グリズリーベアが公園内の道路を堂々と歩くことも珍しいことではない。この大きなカリブー(トナカイ)もパーク・ロードのすぐそばで草を食んでいた。
野生動物のクローズ・アップを撮影できるのは魅力的だけど、個人的には〝雄大な自然風景の中に生きる動物たち″をイメージした写真を好んで撮影している。こちらは、デナリ(マッキンリー山)を背景に紅葉の丘を歩くグリズリー。
紅葉のツンドラにて、ムース(ヘラジカ)の雄姿。朝日に輝く丘。
鮮やかな紅葉の中をさっそうと歩くムース。
ポーズを決めるホッキョクジリス。
紅く染まるツンドラの谷を駈け抜くカリブー。
次回もまたデナリ国立公園からの写真を掲載予定。2週間後ぐらいにチェックしてください!