昨年の9月に一週間ほどデナリ国立公園に滞在し、北米最高峰・デナリ(マッキンリー)の撮影を行った。前代未聞の好天に恵まれ、滞在中毎晩夕陽に染まるデナリ山の撮影に成功。これまでのブログで数回にわたって写真を紹介してきたけれど、デナリからの写真は今回で最後。今回は、紅葉に染まる風景を中心に集めてみた。
上記の写真は朝日に輝くデナリ山と紅葉の大地。
アラスカの秋は短いけれど、一番美しい季節だと思う。夏の終わりが近づき、アラスカ内陸に夜の闇が戻ってくる頃、ツンドラの大地が黄金色から真紅に色づく。夕陽に照らされて、温かみを増す時間が特に好きだ。
風が収まり、湖の表面に映しだされるデナリの峰。デナリの映る場所を求めて、湖の周りを機材を担いで歩き回った。
氷河におおわれたデナリの峰は、日没間際の光を浴びてバラ色に輝く。湖上にそびえる白い峰。有名な写真家、アンセル・アダムスもここで撮影を行った。1948年、大判カメラを大型の三脚に乗せて撮影したモノクロの「Mount McKinley and Wonder Lakeマウント・マッキンリーとワンダーレイク」は印象深い。
この年はブルーベリーの当たり年。見事に熟したブルーベリーの丘がどこまでも続くツンドラの大地。アラスカに6年くらい住んだけれど、こんなに粒の大きい野生のブルーベリーは見たことがなかった。そのブルーベリーの丘が見渡す限りどこまでも続いているのだ。
秋のアラスカは朝夕が冷える。霜に覆われたツンドラの大地に自然の芸術を発見。
最後の一枚はポリークローム・パスから。
これを書いている3月下旬の現在、デナリ国立公園のある内陸アラスカは氷点下、深い雪に覆われている。
デナリ国立公園での撮影を終えた直後、6年間住んだアラスカの別れを告げて、拠点をハワイへと移した。ハワイと聞くとビーチリゾートというイメージしか浮かばないという人がほとんどかもしれないけど、緑の熱帯雨林に覆われた山脈、数多くの滝、山に囲まれた入江などなど自然写真家にとって魅力的な場所が結構あるのだ。そんな知られざるハワイの自然を撮影していきたいと思う。次回のブログでは、ハワイからの写真を紹介予定。2週間後ぐらいにぜひまたお訪ねください。
7月下旬にはアラスカ、マクニール川自然保護区にてサケを獲りに集まる熊たちの写真撮影に向かいます。数の限られた貴重な許可書を所得したものの、アラスカまでの旅費、さらに自然保護区のある未開の地への小型機による運送費、撮影に必要な機材などかなりの出費がかかってしまう予定。そんなわけで恥ずかしながら、少しでも手助けをお願いして募金を募らせていただきます。こちらのサイトhttps://www.gofundme.com/r5jc2から少しでも簡単に募金をしていただけます。米25ドル(約2500円)以上募金をしていただいた方には、お礼として写真を送らせていただきます。ぜひよろしく!